誰でもピアノが弾けるようになる簡単なステップ(その0・下準備編)
練習する環境を整えましょう
持続可能な取り組みにするために
曲を選んだ。
発表会の意義について理解できた。
さて、次に何をしましょう?
「毎日練習だ!」と意気込むのは少し待ってくださいね。
練習を続ける準備をしましょう。
ピアノの練習を毎日続けるために必要なのは「努力」と「根性」より前に下準備です。
ピアノの練習を
「持続可能な取り組み」
にするための環境を整えるのです。
準備① 曲を聴く方法、手順を決めましょう
その昔、曲を手に入れるのはCD購入かラジオのエアチェック(ご存知ない方はお調べください)など手間暇がかかったものです。
今は音楽配信や動画配信 など色々と便利な方法があって、手軽に音楽を聴くことができます。
保護者の皆さんが、ご家庭に合った方法を決めるのが良いでしょう。
繰り返し何度でも聴いた方がよいので、可能なら子どもが自由に操作できるといいのですけれども…。
それは子どもの年齢や性格によりますね。
保護者が練習前に一度聴かせてあげるとか、食後に一緒に聴くなど。
これもご家庭に合った方法を模索してください。
ルーティーンにするには簡単に少ない手順でいつでも音楽が聴けるようにすることです。
準備② ピアノへの障害物を減らしましょう。
練習に取り掛かるためのアクションを一つでも減らしましょう。
楽譜を出してピアノまで持っていく、
ピアノの蓋をあける
椅子に座って目的の曲のページを探して開く
…というのが練習を始める前にすること。
一つ一つは小さな動作ですが、練習を面倒だと感じている子どもにとってはどうでしょう。
ひとつでも障害物は少ないに越したことはないと思いませんか。
たとえば
子どもが家にいる時間は
ピアノの蓋は開けておく
楽譜を開いてセッティングしておく。
楽譜に大きなクリップをつける。(練習中の曲には小さなクリップをつけているはずですが、お気に入りのモノをつけるのもいいかなと。)
その状態だったら前を通ったとき
「1回だけ弾いてみようかな」
という気持ちになるかもしれないですよね。
ピアノの周囲の気が散るものを撤収しましょう。
準備④ 小物を準備しましょう
小さい付箋(部分練習が必要な場所にはったりします)
回数を数えるためのビー玉など入れ物二つ(入れ替えて回数を数えます。)
ホワイトボードにマグネットを10個くらいつけるのもいいです。
録画するもの(スマホ、タブレットなどでもいいです)
えんぴつ(指番号など書き込めるように)
小物については後日、練習方法について詳しく書きますのでそれをご参照くださいね。
準備⑤ 家族の役割を決めましょう。
ピアノの練習って孤独な作業です。
子どもが小さいうちは
ピアノの練習が
「孤独な戦い」
だと感じなければいいなと思っています。
たとえば
ピアノが弾けるようでしたら、
お手本に弾いてあげられたら最高です。
お手本が難しければ
一緒に練習するというのも素敵です。
練習を監視するんじゃなくて、
二人で一緒に頑張るという意味ですよ。
監視しないで下さいね。
もれなく練習が苦痛になるので…。
子どもが練習している同じ曲を、
先に3分だけ保護者が練習して
そのあと子どもが練習するとか。
そのうち
子どもの方が上手になってきたら
感心して褒めてあげたらいいと思います。
「お手本みせて」
と言ってみてもいいですね。
ピアノを弾かなくても
色々関わりを持つ方法はあります。
一緒に曲を鑑賞する。
部分練習する所に付箋を貼る。
練習の回数を数える。
録画する。
観客になって拍手する。
などなど、なんでもいいです。
「気にかけているよ!ひとりじゃないよ!」
ということが分かればそれで。
一日3分で大丈夫。
何よりも大切な準備だと思います。
簡単に無理なく出来る関わりを一つだけ。
何か見つけて下さい。
見つからなければ私も一緒に考えますのでご相談くださいね。
何だか沢山書いてしまいました。
全てやって下さいというのではありませんから安心してくださいね。
この中から出来そうなものを順に
ご家庭に取り入れていただければと思います。
ただ、やみくもに子ども達に
「練習しなさい」
とばかり言うのは酷だというのはご理解いただきたいなと思います。
環境を整えれられたら、いよいよ練習に入りましょう。
それはまた次回。
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