モーツァルト作曲【トルコ行進曲】ピアノ演奏難易度⑩ 

ピアノ発表会 難易度別曲紹介

ええかっこしいのプライドをくすぐる曲

演奏難易度⑩

モーツァルト作曲

【トルコ行進曲】

モーツァルト

ピアノ曲には早い旋律の曲が沢山あります。

呪文のようにメロディーを唱える練習をするので

ぴあぴあでは

「早口言葉曲」

と呼んでいます。

たとえば

ブルクミュラー「バラード」

中田喜直「エチュードアレグロ」

ショパン「子犬のワルツ」

そして

モーツァルト「トルコ行進曲」

 

 

ピアノの和声的な響きが好き

というより

リズム重視の子ども。

 

旋律を歌い上げるというより

旋律の

「動きの面白さがすき」

という子ども。

「躍動感が好き」

な子どもに人気があります。

 

地道に練習を重ねて

弾き切った達成感はなかなかのもの。

 

スラスラ弾くと

とてもかっこいいので

「ええかっこしい」

の子どもが挑戦すると

見たことのない燃え方をして

飛躍的に上達する場合があるのでおすすめ。

 

「トルコ軍が来たぞー」泣く子も黙るトルコ軍

「ピアノソナタ11番イ長調K.331第3楽章トルコ風ロンド」が作品名です。

長い割によく分からない…。

モーツァルトの時代18世紀当時の曲

タイトルがついた曲は少なく、

この曲も

「トルコ風」

という標語から

「トルコ風の行進曲」

とタイトルとして呼ばれるようになりました。

 

「ズン・チャ・ズン・チャ・

ズン・チャ・チャ・チャ」

というオスマントルコ軍楽隊のリズムにのった調子のよい行進曲です。

 

この曲が書かれたのは1783年ごろ。

モーツァルトが20代後半だといわれています。

 

そのころモーツァルトはウィーンに住んでいて、

トルコ軍楽が流行していたそう。

 

なぜそんな流行があったのでしょう。

 

この曲ができる100年前の17世紀

トルコのオスマン帝国は中東からアフリカの一部までを征服した大帝国でした。

 

そのオスマン帝国がヨーロッパに攻め込みウィーンを包囲たのです。

結局

この戦いはハプスブルク家の勝利に終わり、トルコ軍は撤退。

歴史的勝利をおさめたのです。

そしてその100年後…

戦勝100周年記念のお祝いの年がこの曲の書かれた時代だったのです。

町中がお祝いムードだったのでしょうね。

トルコ軍の置き土産

戦いには敗れましたが

トルコは文化的な置き土産を数多く残したそうです。

トルコ軍は強かっただけではなく、

文化水準も高かったことで知られています。

銃にはあでやかな宝石や彫刻が施され、

布地には精巧な刺繍で飾られていました。

 

ですからウィーンの人たちは

トルコ軍を恐れたのと同時に、

オリエンタルな香りのする文化的なものに憧れる気持ちもあったのだと思います。

 

オスマントルコ軍は

「メフテル」

という軍楽隊を随行させていました。

その楽隊が演奏する音楽は

それまでヨーロッパの人々が耳にしたことのないものでした。

 

特にシンバルと太鼓、ピッコロ、トライアングルを

「ジャーンジャーン、ジャンジャンジャン」

と響かせるので何キロも先から聞こえました。

 

泣く子も黙るオスマントルコ軍ですから、

その音を聴いて市民たちは震え上がったのでしょう。

 

怖さに震えていたのに、

敵国の文化が大流行するなんて面白いですね。

フリーの音楽家として売り出し中だったモーツァルトも

その流行にのっかる形で作曲したようですよ。

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