リトルモーツアルト曲紹介 マルティーニ作曲【愛の喜び】
リトルモーツアルトプログラム曲紹介
直球なタイトルは翻訳のせいなのか…
マルティーニ作曲
愛の喜び
タイトルに若干の気恥ずかしさを感じますが
誰が聴いても甘くて美しい旋律の素敵な曲です
私、この曲を初めて知ったのが
大学生の時で
声楽のテストの「イタリア歌曲」の課題として
歌ったんです。
それでずっとイタリア人だと誤解していたんですが
マルティーニはイタリア人ではなくドイツ人です。
この曲、私はイタリア語でうたったのですが
マルティー二が活躍したのはフランスで
元はフランス語だったという…
大学卒業して数年後に知ったのですが
色々違っていて
結構びっくりした記憶があります。
名前はイタリア風のペンネーム
曲調もイタリアに寄せたのかしら
2つの愛の歌
タイトルが誤解を生むのかもしれませんが
愛の喜びを高らかにうたいあげた曲ではなく
どちらかというと
悲しい内容の歌です。
「愛の喜びはほんの短いひとときだけど、別れの悲しみはずっと続く」
といった内容
無邪気に愛を歌い上げる…というイメージではないんです
この曲、1784年に作られた曲なのですが
200年後
アメリカのエルビス・プレスリーが
「Can`t Help Falling Love(愛さずにはいられない)」
という曲をリリース
「愛の喜び」を基に作られた曲だそうです
よくできた話だと思いませんか?
マルティーニが
「愛は喜びがあるけど、別れの方がつらい」
と歌い
プレスリーは
「それでも愛さずにはいられないんだ」
と歌う
まるで200年越しのアンサーソンングのようです
こんな感想はもちろん公式ではありません
私が勝手に妄想しているだけです
けれども
音楽には色んな楽しみ方があるんだなと
思っていただけたら嬉しいです