ベール作曲【こどものうた】ピアノ演奏難易度②

ピアノ発表会難易度別曲紹介

サロンに激しいドラマは不要なのです

こどものうた

ベール作曲

こどものうた

べールは19世紀ロマン派の作曲家です。

生涯で500以上の曲を作っていてそのほとんどはサロンで演奏された小品だそう。

サロンというのは、17世紀から発達した社交の場です。

開かれたのは宮廷や貴族の婦人の邸宅。

サロンでは女主人が文化人、学者や芸術家を招いて知的な会話を楽みました。

彼らを常連客として招きいれることで支援し、社交界をリードしたといいます。

そして芸術家達は、サロンに集い芸術論をたたかわせながら、個性を確立していったようです。

そういう環境で作られた曲は、自由な発想で作られた性格的小品が多いのが特徴です。

各地のサロンは若手作曲家の登竜門の役割も持っていました。

ショパン、リスト、ドビュッシー、フォーレなど多くの有名な作曲家たちを輩出しています。

こうして19世紀ヨーロッパの新しい思想や文化は、女性達の開くサロンによってうみだされていきました。

サロンはロマン主義時代の文化の象徴といっていいと思います。

こどもの歌はドラマティックな展開や驚くような響きがすることもありません。

穏やかで、可愛らしい曲です。

こういうさり気ない美しい曲が弾き継がれてきたことが、本当のサロン文化の功績と言えるのでしょう。

この曲が好きな人へのお勧め

【春の歌】(メンデルスゾーン)

【即興曲No.3】(シューベルト)

【雨だれ】(ショパン)