アメリカ民謡(マザーグースより)【メリーさんのひつじ】ピアノ演奏難易度①

ピアノ発表会難易度別曲紹介

はじめてのレパートリーにぴったりの可愛い曲

ひつじ

演奏難易度①

アメリカ民謡(マザーグースより)

メリーさんのひつじ

 

「ドレミファソ」5つの音で弾ける

可愛い名曲です

 

エジソンが蓄音機を発明して

最初に録音したのも

「メリーさんのひつじ」です

 

ピアノの世界に入ってきた子ども達に

ぜひ最初のレパートリーにしてほしい曲です

 

メリーさんの小学校でのちょっとした事件

1830年代

アメリカのメアリー・ソーヤという少女が

ペットとして飼っていた羊を

兄弟の勧めで学校に連れていったところ

大騒ぎになったという出来事を基にしているそう。

 

この曲日本では

何となく歌えるけど

一番の歌詞だけしか知らない人が大多数かもしれません

どこかでちゃんと習うわけではないし

 

メリーさんという女の子が

羊を飼っていてが

真っ白でかわいい

ここまでの人が大多数

 

学校に羊がついてきて

先生に叱られたらしい

というところまで知っていたら

けっこう詳しい人かもしれません

 

実は歌詞は8番だか9番だかまであって

小さな物語になっています。

 

あらすじを書くと

メアリーが飼っていた羊を学校へ連れて行き

大騒ぎになります

その騒ぎを見て先生が

羊を校舎の外にだします

けれども

羊はメアリーに会いたくて

どこへも行かず待っています

その姿を見て子ども達が

「なぜ羊はそんなにメアリーが好きなんだろう」

と言うと

先生が

「それはねメアリーも羊を大好きだからよ」

と言いました

 

というもの。

 

興味のある方はこちらに歌詞全訳がのっていましたので

ご覧くださいね。

『Mary Had a Little Lamb』日本語と英語の歌詞はこちら LINDOTS (linster9686.com)

 

この歌詞を読んでいたら

校舎に迷い犬が入ってきて騒動になった

小学校の頃の思い出がよみがえります。

昭和の小学校では時々

フラッと迷い犬が

朝礼中の校庭や体育館に入ってくる騒動がありました。

 

今の学校はセキュリティーがしっかりしているし

迷い犬もあまりいないから

そういう事件はおきないのかもしれませんけど…

 

マザーグースを知っていますか?

今回の発表会では

「メリーさんの羊」

「10人のインディアン」

の2曲がマザーグースに収録されています

 

他に馴染み深い曲では

「キラキラ星」

「ロンドン橋おちた」

などもマザーグース

 

マザーグースはイギリスで古くから口承されてきた童謡で

この名称が定着したのは18世紀半ば

子供たちに楽しみながら教訓を伝える役割も果たしていて

英語圏の文化に深く根づいています

聖書

シェイクスピア

と並んで英米人の教養の基礎なのだそう

日本昔話やわらべ歌のような感じで

特定の作者がわからないのがほとんど

 

小説や映画でも度々引用されているので

知っているとより深く色々な作品を楽しめると思います

 

「不思議の国のアリス」に引用された「ハンプティダンプティ」

「ドリトル先生物語」の「リンガリンガローズーズー」

 

風と共に去りぬ

メアリーポピンズ

ピーターラビット

赤毛のアン

秘密の花園

大草原の小さな家

 

日本の作品でも

銀河鉄道の夜

注文の多い料理店

などなど挙げるとキリがないです

 

もともと子供向けのお話ですし

リズムがよく内容もちょっとナンセンスで楽しいので

まだ触れたことがなければ

ぜひ子ども達と一緒に楽しんでみてください

 

映画など見たあと

何となく腑に落ちなかったポイントの謎が

意外にわかるかもしれませんよ

 

私は

母がマザーグースが好きだったので

子供のころ日本語歌詞のレコードを

よく聴いていたのですが

一番お気に入りだったのが

「男の子って何でできているの?」

という歌です

大変ひどい歌詞なのですが

男の子は

蛙とかカタツムリとか犬のしっぽで出来ていて

女の子は

お砂糖とかリボンとか素敵なものでできているのよ~

という内容の歌です

だから何だという結論も教訓もいっさいなくて

レシピのようにただ材料を歌っただけの

けっこうシュールな歌かも

 

私は兄と弟に挟まれて育ったので

色々理不尽なことを当時感じることがありましたが

この曲を聴いて一人で喜んでいたのです

我ながら

ちょっと悲しい利用法ですが