チャイコフスキー作曲【くるみ割り人形組曲より】ピアノ演奏難易度12

ピアノ発表会難易度別曲紹介

バレエが好きな人、オーケストラ曲を弾いてみたい人におすすめ

くるみ割り人形

演奏難易度12

チャイコフスキー作曲

くるみ割り人形組曲

 

チャイコフスキーの3大バレエ曲のひとつ

「白鳥の湖」

「眠れる森の美女」

と並ぶチャイコフスキーのバレエ曲の代表作

「くるみ割り人形」

 

その中から作曲者本人が選曲、編成したのが

「くるみ割り人形組曲」です

 

クリスマスの夜に起きた

不思議な物語です

 

今回の発表会では2人がこの組曲の中から曲を選びました

「行進曲」

「葦笛のおどり」

どちらも素敵な曲です

 

クリスマスイブの物語

「くるみ割り人形」の原作は

ドイツの作家ホフマンによるもの

 

バレエでの物語は

原作より簡単にされているそうです

 

バレエ「くるみ割り人形」のストーリを簡単に書いておきます

 

1幕

クリスマスイヴの夜

パーティーにやってきたドロッセルマイヤーおじさんが

クララにくるみ割り人形をプレゼントしてくれました。

ちょっと変わった人形でしたがクララはとても気に入ります

けれども兄のフリッツに壊されてしまいます。

 

パーティが終わって夜遅く

家族が眠りについたあと

壊れてしまったくるみ割り人形が気になって

クララはベッドをぬけだし

誰もいない居間に行ってみました

すると突然

クララの身体は小さくなって

ネズミの軍団に囲まれてしまいます

そこへ

くるみ割り人形がおもちゃの兵隊を連れて

助けに来てくれます

 

けれども

ネズミ軍団はとても強くてくるみ割り人形たちが負けそう

 

それを見てクララは

勇気を出してスリッパをネズミ投げつけ

人形たちを勝利に導きます

喜んだクララが

くるみ割り人形の手をとると

かけられていた呪いがとけて

くるみ割り人形は

王子様の姿になりました

めでたしめでたし

 

2幕

王子様に戻ったくるみ割り人形は

お礼にクララを人形の国(お菓子の国)に招いてくれます

 

その国では

女王様の金平糖

スペイン、ロシア、中国、フランス、など

色々な国のかわいいお菓子たちが

楽しいおどりを披露してクララを歓迎します

 

楽しい時間を過ごし

人形の国をあとにしたクララがふと気づくと

そこは自宅のソファーの上でした。

すべては夢だったのでしょうか

くるみ割り人形を見つめるクララでした

おしまい

 

というお話です

クリスマスの曲はこちらにも載せています

行進曲

1幕のクリスマスパーティーの場面の曲です

パーティーにはたくさんのゲストが訪れ華やかな雰囲気。

行進曲に合わせて

子ども達やパーティーの参加者が

楽しく踊ります

物語の幕開けらしい楽しく華やかな場面です

 

リズムが力強くて躍動感にあふれていて、

じっと座っていられないような

クリスマスパーティー独特の気持ちの高鳴りを感じられる曲です

演奏する楽器もトランペットやトロンボーンどの金管楽器がメイン。

鮮やかな音がこの曲にぴったりです

葦笛の踊り

2幕、おかしの国に招待されたクララを歓迎する踊りの一つ

フランスのお菓子の妖精踊りです

繊細な音色が静かで優美な雰囲気

行進曲が金管楽器で演奏されたのに対して

こちらは木管楽器が中心なので

温かみのある音になっています

 

おかしの国にどうして葦笛?という疑問

ズバッと回答は出来ないのですが

原題は

ミルリトンの踊り

この「ミルリトン」

という言葉は

葦笛とか子供が遊ぶ笛

という意味があるのと同時に

ミルリトンというお菓子があるそうです。

どっちなのかしら…

多分両方なのでしょうかね

 

この曲を演奏する楽器は木管楽器なので

何となく「葦笛」の音に聴こえなくもないし

踊っているのが

ミルリトンのお菓子の妖精なのかもしれないし

どっちでしょうね

 

フルートやクラリネットの木管楽器がメインとなる

柔らかい穏やかなメロディーと軽やかなリズムが特徴

 

ソフトバンクのCMに使われているので

ご存じの方が多いかもしれません

 

登場人物の名前

くるみ割り人形の登場人物といえば

くるみ割り人形をクララにプレゼントするおじさんが

ドロッセルマイヤーおじさんというのですが

名前かっこよくないですか

主人公がクララ、兄がフリッツという

割と簡単な名前なのに対して

ドロッセルマイヤーって…

語感がかっこいいし

謎を運んできそうなミステリアスな雰囲気の名前です

(個人的な感想にもほどがありますね)

 

ちなみに

個人的感想のついでに

私が印象的に残る名前は

ドロッセルマイヤーおじさんの他に

スクルージおじいさん

(クリスマスキャロルのおじいさん、名前の印象が意地悪そうだと子供心に感じました)

 

ゼーゼマンさん

(アルプスの少女ハイジの登場人物、クララのパパ。濁点が二つもついているのがかっこいい)

 

カンダタ犍陀多

(芥川龍之介、蜘蛛の糸の主人公。何人?苗字どこ?という疑問を大人になるまで持っていた私にとって謎の名前代表)

 

物語の登場人物の名前は

何となく性格を表すようにつけられていると思うのですが

どうでしょう

現実の世界ではなかなか

親の名付けたように育たないケースが多いかもしれませんけ