ケーラー作曲【なかよし】ピアノ演奏難易度②

ピアノ発表会 難易度別曲紹介

両手で弾けるようになって最初に挑戦する発表会の曲として最高におすすめ

なかよし

演奏難易度②

ケーラー作曲

なかよし

ドイツの伝統

ドレミファソという音階のメロディーが印象的な曲です。

作曲したのはドイツ人のケーラー。

有名な

「ソナチネアルバム」「ソナタアルバム」

を選曲したことで知られています。

 

ピアノ教師をしながら

初級者のための曲を沢山作っています。

同じくピアノ教師の作曲家チェルニーの弟子だそうです。

思わず口ずさんでしまう

親しみやすいメロディーと、

安定感のある伴奏が似ています。

 

ドイツ音楽の伝統は「安定感」

どっしりしているのです。

レンガで建物を建てるように。

 

なので、この曲が好きな人は多分

バッハ、ベートーベン、ブラームス

などが好きなんじゃないかな。

 

ピアニストへのスタートライン

一人でメロディーと伴奏の演奏が出来るのがピアノの特性です。

素晴らしい所なのですが、

ピアノを始めて最初にぶつかる壁が

「手を左右別別に動かすこと」です。

どちらかの手にどちらかがつられる…。

 

これを克服するのは、

ひたすら練習あるのみ。

この練習、

個人的なイメージですけれども

手を動かしながら脳内に道をつけていく感じです。

右手を弾きながら脳に

「右で弾くのはこのメロディーだよ!」

と右のメロディーが通る道を作り、

 

左手も弾きながら

「左のメロディーだよ!」

と道をつくる。

 

最初、脳が混乱して

左右混線し逆の方へ進んでしまったりします。

けれども

練習を重ねると

次第に左右それぞれの道が

はっきり完成されて

交わらなくなります。

 

完成した道を

サラサラと水が流れるように

メロディーが流れるのです。

 

これはどこかで聞いた話ですが、

ピアノを小さい頃から弾いている人の脳は

左脳と右脳を結ぶ脳梁が太いそうです。

(ウソだったらごめんなさい!)

 

さて、話を曲にもどします。

そういう意味でこの曲は

これからピアノ弾く人たちにとっての

最初の関門なのかもしれません。

 

メロディーと伴奏の分業。

メロディーをはっきり歌い、伴奏は控えめに支える。

ピアノ演奏の基本です。

 

なかよしになれますように

タイトルの

「なかよし」

って何のことだと思う?

と、子ども達に聞くと

ほぼ全員が

「お友達どうしがなかよし」な様子と答えます。

多分そういう意味なのでしょう。

けれども

もしかしたら子ども達とピアノが

なかよくしていくための曲という意味なのかもしれません。

 

左右の手で別の動きをするのは大変ですけれども、

誰でも練習すれば出来ます。

これからピアノとなかよくしていけるように…

何とか頑張って壁を越えられるように…

先生も頑張って支えます。

 

そして

壁を乗り越えた達成感を

ずっと忘れないでほしいと願っています。

 

出来てしまえば

どうってことないんですけどね。