平吉毅州作曲【虹のリズム】ピアノ演奏難易度⑥
ピアノ演奏難易度別曲紹介
演奏難易度⑥
童心にかえれる曲
平吉毅州
タンポポが飛んだ
ごちゃまぜの魅力
平吉毅州は神戸出身の作曲家です。
子どもが好きで、ヨットを愛し自然を愛した人物だったそうです。
亡くなったのが1998年、ほんの20年ほど前。
面識のあった方から話を伺ったことがあるのですが、とても温厚でやさしい方だったそうです。
音楽家としてだけではなく、人として魅力的な方だったと。
そういう人柄が作品に反映されている気がします。
「タンポポが飛んだ」もおとぎ話ののような題名とメロディーが子ども達はもちろん大人にも人気の曲です。
「虹のリズム」という曲集の1曲目に収録されています。
曲集のはじめに作曲者の言葉が書かれています。
「何とまあ、いろいろなスタイルの音楽がごちゃまぜになっていることよ。という感じが強いのですが、それはそれで楽
しいことだと受け止めていただければ嬉しいのです。」
(中略)そして何よりも、子ども達がピアノを弾くことを好きになるということのためにこの曲集が少しでも役にたって
くれれば。」。。
その名の通り、さまざまなスタイルの曲が虹のように鮮やかな色で描かれています。
中には中南米のリズムに近いものがあったりして。
ひと昔前まで、ピアノの入門書というと「チェルニー」「ブルグミューラー」「バイエル」と相場が決まっていたものです。
クラシック音楽はヨーロッパで生まれて成熟し、日本に入ってきたものなのでそれはそれで正しいことだと思います。
けれども、今は日本出身の作曲家の曲にもここに書かれたように「何とまあ色々な曲があることよ。」と感心してしまいます。
そして「虹のリズム」は日本人の手による作品集の中でも外せない一冊だと思います。
どの曲もキラキラ輝いているのですが、技術的には初心者でも頑張れば弾けるように出来ています。
私もこういう曲集にこどもの頃出会いたかったです。
この曲が好きな人へのお勧め
バレリーナの悲しみ
踏まれた猫の逆襲
海の伝説
骸骨達の愉快な行進
(全て平吉毅州)
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