コルネリウス・グルリット作曲【ガヴォット】ピアノ難易度③
ピアノ発表会 難易度別曲紹介
少し背伸びしたい子供。男の子に人気曲。
グルリット作曲
ガヴォット
グルリットは1820年ドイツ生まれの作曲家。
歌曲ピアノ曲
カンタータ
歌劇
交響曲
おびただしい数の作品を残しています。
一番耳にするのはピアノ発表会かも。
素敵なサロン小品のピアノ曲がたくさんあるので。
ピアノ発表会でよく耳にするので子どものための曲みたいですが、大人のために作られた曲です。
少し大人の雰囲気がするのかも
少し大きい子供、
特に男の子に人気のある曲です。
華麗なる芸術一家グルリット家
グルリットはユダヤ系ドイツ人なのですが、
芸術家一族だったそうです。
親戚には美術家や音楽家が多数。
美術史では有名な
「グルリット事件」のヒルデブデント、コルネリウスも親戚だそう。
「グルリット事件」というのは
太平洋戦争中ユダヤ人所有の美術品が
ナチスに没収されたことに始まる事件です。
余談ですが
この事件と同じテーマを扱った
「黄金のアデーレ」という映画があります。
私はクリムトの絵が好きだったので
たまたま見た映画だったのですが
それはそれは面白い映画でした。
「ガヴォット」はもともと農民の割とハードな踊り
ガヴォットは舞曲です。
4拍子または2拍子の活発で陽気なリズムが特徴。
南フランスのガボ族の農民たちがルーツで
足をクロスして飛ぶステップを繰り返します。
しばらく踊ると息が上がりそうなハードな踊り。
山地の農民たちだから身体的に強かったのかな。
そんな楽しく素朴な踊りも
宮廷舞踏にとり入れられ洗練されます。
やがてオペラやバレエにも登場するようになり
そこから派生した組曲には欠かせない舞曲になって
踊りとは別に器楽曲に欠かせない形になりました。
洗練されたとはいえ、踊りの曲特有の弾むような軽やかさが魅力的です。
この曲が好きな人へのお勧め
ガヴォト(ゴセック)
フランス組曲第五番ト長調「ガヴォット」(JSバッハ)
管弦楽組曲第三番ニ長調「ガヴォット」(JSバッハ)
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