子供は何歳で数を数えられるの?数の理解を進める手順について

子供は何歳くらいで数を数えられるの?

数字

数えられたらオッケーという話でもない

お風呂で10まで数えたら上がっていいよ!

「いーち、にーい、さーん…」

こんな風に数を覚えた子供って多いと思います。

 

3歳か4歳になると

大体の子どもが10まで数えられているのかな。

個人差ありますけど…

実は

1から10まで数を数えられるからといって

数を理解しているわけではありません。

 

音符カードを5枚並べて

「このカード何枚あるか数えてみようか」

というと

指をスーッと動かしながら

「123…10」

と数を読みあげることはよくあります。

 

そして

「何枚あった?」

と質問すると

「わかんない。」

 

つまり

数を1から10まで

フレーズとして覚えているけれども

それが何なのかが理解できていないのでしょうね。

 

ピアノのレッスンでの数の理解

数の理解というのは

「何番目にあるのか?」という

順序の理解と

 

「全部でいくつあるのか?」

という集合の理解

があります。

 

ピアノのレッスンと数の理解は

密接に関係にあります。

 

音楽も楽譜も

数学的な論理で出来ているものだからです。

 

簡単なことで言うと

鍵盤上の「ドレミ」の位置

覚えるためには

黒い鍵盤が

2つと3つ

にわかれていることを理解する必要があります

 

拍子や音符の長さは

数学的な割合に基づいてできています

 

和音やコード進行も

数学的な関係で全て説明できます。

そもそも

「どれみふぁそらしど」という

音階は数学的に考えて並べられたものです。

「平均律」とか「純正律」というのですが以前に少し触れているので興味のある方はこちらをどうぞ。

だから

数の順序を理解していたら

拍の理解が簡単ですし

 

数の集合が理解出来ていたら

楽譜の理解は早いです。

 

数の理解度がピアノのレッスンを始める目安という説について

「数を理解している」

というのはピアノのレッスンを始める

ひとつの目安になるという先生もいらっしゃるようです。

 

けれども、

私は少し違う考えです

 

数を理解する前に

リズムや拍を感覚的にとらえるのは

むしろ有りなのではないかと

思っています。

 

3拍子は

1小節に3回拍を刻む拍子ですし

4拍子は4回、

2拍子は2回刻む拍子です。

 

でもどっちが先かな?

と考えたら

音楽が先にあって

それを「説明」したのが拍子。

 

2本の足で

「エッサ、ホイサッ」

と歩きながら歌ったら

2拍子の曲になった。

 

「ラッタッタッ」

と愉快に踊って歌ったら3拍子になった。

ということ。

 

だから数が分からないなら

「エッサ ホイサ」

でいいと思うのです。

 

数とは関係なく身体で

音楽を感じつつ

数は数で理解を進め

そのうち理屈が一致する

というのでよいと思います。

 

数の理解を進める手順

ピアノのレッスンに使うのかはさておき

数を理解するのは

生活に密接に関係のある知識なので

大切です。

 

子供に数を理解させる手順

1,とにかく丸覚えする

1から5まで数を数える練習をしましょう

お風呂でやるアレです。

 

2,指に対応させる

数えられたら

親指から順に

数を当てはめてみましょうか。

 

一本の指が数字に対応しているのが理解できたら

順序の数は理解できているでしょう。

 

できればその番号は

親指から順に当てはめてください。

それは

ピアノを弾く時の「指番号」だからです。

左右どちらの指も

1親指

2人差し指

3中指

4薬指

5小指

です。

 

3,逆向きに数えてみる

指と対応させて

5まで数えられたら

5から1まで

反対に数えるのに挑戦しましょう

 

4,ひとつ飛ばししてみましょう

それが出来たら

ひとつ飛ばし。

 

「1,3.5」

「2.4」

 

ここまでやれば

数についてかなり理解が深まると思います。

 

5,ついでにドレミも対応させておきましょうか

発展型としておすすめなのは

右手の指を左手で指しながら

1ド

2レ

3ミ

4ファ

5ソ

左手の指を右手で指しながら

1ド

2シ

3ラ

4ソ

5ファ

と言ってみたり

 

逆から、

ひとつ飛ばし

など出来れば完璧です。

 

6,言葉を当てはめてみましょう

「うさぎ」

と言いながら

123の指に対応させて

「うさぎは3つだね」

「きりんはいくつかな?」

「カバは?」

みたいに遊んでみるのもいいかもしれません。

集合数が理解できるでしょう。

 

遊びなので

出来なくても

「あれ?ほんとにそうかな?もう一回よく考えてごらん!」

とか言わなくていいですよ。

間違えてもサラッと流して

次へいきましょう。

 

一生数がわからないわけではないので

間違っていることを

面白いなーと思って

突然やってくる

理解できる瞬間を待ちましょう。

 

数を覚えるのに良さそうな遊びが沢山のっていました

興味のある方はこちらへどうぞ

数が好きな子どもへのおすすめの遊び

数の遊びに子供が思いのほか食いついてきた場合のおすすめ

思ったよりこれらの遊びに食いついてきたら

数の概念など、数的な遊びが好きなのかもしれません。

 

数的な遊びが好きな子におすすめの遊び

「明日の昨日」という遊びです(中西家でのネーミングです)。

 

質問者「明日の昨日はいつでしょう?」

回答者「今日です」

と答えるだけの単純な遊びです。

 

この遊びは保育園送迎の車の中で

何となく始めたのですが

娘が大好きで毎日やっていました。

 

最初は今日、昨日、明日

だけだったのですが

そのうち

明後日、一昨日まで加わり、

やがて

明日明後日、一昨昨日も加わり、

最終的には

正解を曜日で答えるようにしたりして

複雑化してきました。

質問者「今日は水曜日です。

明日の一昨日の昨日の明後日は何曜日でしょうか?」

回答者「正解は水曜日」

という感じです。

 

娘は算数や数学が好きで

ずっと得意科目でした。

ですからもしかしたら

そういう子どもなら

ハマるかもしれませんよ!