乳児期、幼児期の環境は将来に大きく影響する?おすすめの心掛け2つの提案
乳幼児期に必要な教育ってなに?
親が乳幼児の将来のために心掛けるとよいこと
乳幼児期に「教育」なんて意味がない、必要ない!
という主張がときどき聞かれます。
「早期教育」と言われるものに対する主張ですね。
意味がないのか
必要ないのか
弊害を及ぼすのか
それは私には分かりません。
私が考える乳幼児への教育というのは
「何を教え込むのか」
ではなく
「どんな環境に子どもをおくのか」
という話です
多種多様な本物に触れる機会をもつことが幼児教育
私が考える
乳幼児期の赤ちゃんに親が意識的にやると良いこと2つ。
1つ目は「五感に多彩な刺激を与える」
ということ
五感を重視したアプローチは、
子ども達にとってとても大切
そしてそれは
早ければ早いほど良いです
というか
「時間との戦い」
だと思います
多彩な刺激というのは
幼児教室で行う
九九や漢字を教えたり
国旗や故事成語を暗唱するというような
意味ではありません
そいういう知識をつける前に
その知識が入る器のスペック高くしておく
ものです。
時期でいうと
9か月から3歳ごろまで
スペックが高くなっていれば
早くから知識を詰め込まなくても
ものを覚えたり考えたり、
気付き感じる能力は
成長に応じてどんどん高められると思います。
赤ちゃんの言語習得
赤ちゃんの脳の成長を考えるための
わかりやすい例として
言語習得について考えてみます
赤ちゃんは生まれた時には、
あらゆる音を聞き分けることができるそうです。
アメリカで行われたある実験によると、
6か月から8か月時点ではアメリカと日本の赤ちゃんは
「L」「R」の発音を聞き分けることができたそうです。
けれども、
10か月になると日本の赤ちゃんは聞き分けができなくなりました。
これは
脳の機能が効率よく働いているため
周囲の人々が話す母語をきくうちに
聞き分ける必要のない音を無視するようにしてしまうのです。
何のためにそんなことをするのかというと
その部分を他の必要なことに使うためにまわすためです。
この変化は9か月ごろに起こるようです。
環境が脳を育てるということ
さらにもうひとつ
ちょっとかわいそうな実験なのですが
子猫の片目を一時的に見えないよう遮断して一定期間すごすと
その後、遮断を解除しても
目が見えなくなるそうです。
原理は同じで
脳の神経細胞が、遮断した目に反応し
見る機能は必要ないと判断してしまうのです。
脳の機能について
とてもわかりやすい解説があったので
興味のある方はこちらのサイトをどうぞ。
このことを
「脳の刈込み」
といいます
生まれて9か月ほどたつと
必要ないと判断された機能から
どんどん失われていくのです
(正確には他へ回されるのかな)
言語習得という例では
9か月ころから3歳ぐらいまで
英語が日常的に聞こえてくる環境にいた赤ちゃんは
英語に必要な母音、子音を聞く機能が
刈り込まれていないため
その後日本に帰国したとしても
リスニングという面では
有利だということです
音感教育に適した年齢がこのころと言われているのも同じ理由です。
「刈込み」をやっている時期に
多様な刺激をあたえるて
脳に
「この機能は必要ですよ!」
と知らせることが大切だということですね
ですからこの時期は
毎日が学習のタイミングで
「時間との戦い」
というのはそういう意味です
もちろん
このことは聴覚に限らず
五感すべてに言えること
五感それぞれで成長のピークは違うようですが
赤ちゃんも子どもも
人間が成長するためには
脳のインプットとアウトプットを
ループさせる必要があるので
五感をしっかり刺激しておくのは
その土台作りになるということです。
「かに」と「かにかま」
例えとして…
2人の子どもを比べます
1人目は
漁師町で生まれた子供
幼い頃から出汁はカツオと昆布や魚のあらなど
そして
「かに」を食べて育っています
2人目は
都会で生まれた子供
出汁は顆粒のだしの素
「カニカマ」を食べて育っています
どちらの味覚が鋭敏だと思いますか。
「カニカマ」の子どもは
出汁のうま味、カニの風味を感じる味覚は必要ないと判断され
刈り込まれていると想像できます
本物の「かに」を食べた時
かにかま以上に美味しいと感じることができるでしょうか
「かにかまの味がする!」
と感じるのではないでしょうか
一応お伝えすると…
かにかまが悪いわけではないですよ
かにかまは良くできた美味しい食品です。
世の中は多種多様なものであふれています
私が考える幼児教育というのは
多彩な色、形を体験させ、視覚的な刺激を与える
多彩な音、音楽を体験させて、聴覚的な刺激を与える
多彩なものに直接手で触れ、掴み、手足を使って体験させ触覚的な刺激を与える
多彩な食材を多彩な調理法体験し、味覚、嗅覚を刺激する
ということです
脳のスペックが高くなる経験を
全ての赤ちゃんが出来るといいなと
思います。
教え込む必要はなく
環境を用意して勝手に子ども自身に感じてもらう
それだけ
親が意識するとよいこと2つと書いておきながら
1つしか書けませんでした
もう1つは次回記事で