幼児、小中学生のYouTube視聴とゲームをどう考えますか?

幼児、小中学生のYouTube視聴、ゲームは一日どのくらい?

夏休みも後半戦

「子供がYouTubeを長時間視聴してしまう」

「ゲームばかりしている」

「ゲームに向ける集中力を少しでも勉強に向けてくれないかな」

と呟く保護者も少なくないと思います。

YouTube

YouTubeやゲームを幼児、小中学生に一日どのくらい許すべきか

可能ならいっさい使わせないのがベスト。

というのが今の私の結論。

「百害あって一利なし」

とは言いません。

 

けれども

メリットとデメリットを差し引きで考えると

「幼児、小中学生には使わせないのが最良。」

だと思います。

 

難しいのなら

せめて保護者の端末を使って

せめて保護者が一緒に使う

もちろん時間を決めて

 

子供が自由に使えるスマホを持たせてしまっているのなら

せめて

保護者の居る空間で使う

もちろん時間を決めて

 

学校からタブレットを支給される時代に

時代に合わない考えですよね…

けれども

レッスンの場で接する子ども達と

我が家の子供たち3人を育てながら

ずっと考えてきた結果

「大人になるまでは極力使わせないのがいい」

これが結論

 

理由は二つ「キリがない」「簡単すぎる」

理由その①「キリがない」

ひとつの動画を始めると

AI推奨の

「あなたへのおすすめ」

の動画がでてきます。

 

そして「おすすめ」

を見ているとさらに

「おすすめ」

が出てきてどんどん精度が高くなります。

 

テレビ番組のように30分、1時間で

「また来週!」

といって終わってくれません。

 

精度が高くなるということは

今見ていた動画よりもっと興味深いものが提示されるということ。

「約束の時間になったから終わり」

なんてできるはずもありません。

気付けば1時間2時間はあっという間です。

 

YouTubeの最大のデメリットは

「あっという間に時間が経過してしまう」

ということ。

 

私たちの時間は有限。

そして

子ども達の時間は大人の時間より濃厚です

 

大人になると1年があっという間に

と感じますよね

 

1歳児が感じる1年を1分の1年だとすると

2歳児が感じるのは2分の1年

5歳は5分の1年

50歳は50分の1年

 

歳を重ねると人生の中での

時間を感じる比率が小さくなります。

さらに

大人になると

新しい経験が減るのも原因ですよね。

 

子ども達が子供の間に体験しなければならないことは

山のようにあります。

子供は大人の縮小版ではなく

未熟で未発達

なのですから。

 

未発達な子ども達が一番しなければいけないことは

「経験値をあげていく」

つまり

何でもいいから

「身体を使って体験する」

これにつきます。

役に立つとか

目的があるとか

そんなこと関係ありません

 

経験値はどうすればあがるのか

つまり

子供はどうやって成長するのかというと

 

自分の身体を使って

脳へのインプットとアウトプットを

繰り返すこと。

 

身体を使って行動する

(脳へのアウトプット)

五感を使って色々なことを感じる

(脳へのインプット)

行動する

(脳からのアウトプット)

変化したものをインプット

この繰り返しで

経験値をあげながら

成長します。

 

具体的に言うと

 

歩く(アウトプット)

景色が変わる(インプット)

歩き続ける

(アウトプット)

障害物を見つける(インプット)

足を出す方向を変えて避ける(アウトプット)

 

こんな感じ。

 

インプットは五感を使えるのですが

アウトプットは筋肉を動かして身体を動かすことでしか

できません。

 

だから

YOU TUBEやゲームで

秘境を探検しようが

巨大建造物を作ろうが

無人島で暮らそうが

 

それは脳への大量のインプットの結果

「指を動かす」

というアウトプットしかしていないことになります。

 

このインプットとアウトプットのループは

成長するにつれ

全て身体で実行しなくても

頭の中だけでループを回せるようになるそうです。

 

このインプットとアウトプットを

頭の中でグルグル回すということが

「考える」

ということ。

 

大人は

これが頭の中で出来ます。

だからいいんです。

大人にとっては

YouTubeもゲームも

別にいいんです。

ただの娯楽です。

 

けれども

子供たちにとって

「指先を動かす」

というアウトプットに膨大な時間を使ってしまうのは

かなり時間の無駄遣いだということ。

 

理由その②「簡単すぎる」

簡単というのには二つの意味があって

簡単に達成感が得られてしまう

ということと、

何でも分かりやすく簡単に説明してくれる

ということ。

勉強に関する動画も多数あって

学校の授業より分かりやすい動画も

あるかもしれません。

 

授業内容を理解するための

分かりやすいのは大変素晴らしいことです。

 

大人はいいんです。

けれども、子供にとっては

教科書から必要な情報を読み取る力は絶対に必要です。

なぜなら

今のところ学校のテストも入試も各種資格試験も全て

文字情報によるものだからです。

 

文字情報しかない問題用紙を読んで

何を問われていて何を答えるべきなのかを判断する

これを決まった時間内にやらなければいけません。

 

毎日YouTubeやInstagramだけを見てきた人と

教科書、参考書を読み続けてきた人

得られる情報量は前者が多いかもしれませんが

どちらに力がつくのかは

言うまでもありません。

 

何かを説明するのに

「簡単にわかりやすく」

するというのは

「理解できる範囲のことだけを」

説明したというだけことです。

 

難しいことは簡単に説明できません。

難しいことを理解するのは

自分の理解力をあげるしかないです。

違うかな…

発明した人は天使か悪魔か

子育てする親にとっては

「やっかいな時代」

ですよね。

 

YouTube

Instagram

TikTok

ゲーム

AI

 

発明した人は悪魔か天使か

諸刃の剣なのは間違いありません。

 

音楽教室ぴあぴあを始めたのが

2003年(第一子の長女が3歳)

YouTube創業が2005年

任天堂DS発売が2004年

 

とにかくこの20年

Youtubeと一緒に歩んできた感じ。

 

レッスンと家庭で子ども達との関わりながら

ずっと気になっていて

一度きちんと考えをまとめたいと思っていたました。

 

言いたいことはまだまだあるので

しばらく続編が続きます。

 

お時間ある時に読んでいただければ嬉しいです

同じやっかいな時代に生きている者同士で

一緒に考えていきましょう。