誰でもピアノが弾けるようになる簡単なステップ(その1・作戦編)
毎日ピアノの前にすわりましょう
スモールすぎるステップ
出来ないことを出来るようにするって大変です。
同じ部分を
何度も何度も練習練習
出来るようになるまで
繰り返し練習練習
出来るようになったら
次の部分を練習練習
繰り返し繰り返し
練習練習
時々小さな達成感を味わったら
次の部分を練習練習
「スモールステップ」
とはよく言ったものです。
例えば・・・
紙を一枚一枚重ねて
巨大な建物を作り上げる
みたいなイメージ
実際やったことのない人がこれだけ聞くと
気が遠くなるかもしれません
でもふと気づくと
いつの間にか信じられないような
大きくて立派な建物が
建っているんです
ほんとにいつの間にか
それを一度でも知ったら無敵です
「やって出来ないことはないんだ」
という実感を伴った自信をつけることが出来るのです。
どうやったらスモールステップを続けられるのでしょう
とにかく毎日ピアノの前に座ること。
これさえ習慣になれば
大抵の子どもは何とかなります。
習慣にするためには
弾く時間を決めましょう。
生活のルーティーンに入れるということです。
子どもと相談して、いつ弾くのかを具体的に決めましょう。
最初は5分、10分でいいと思います。
あるいは、「決めた部分を5回弾く」というのもおすすめです。
(「ひく部分を決める」という作業については後日書きます。)
朝7時、午後8時、など始める時刻を決めもいいですし
歯磨きの後、食後、宿題の後、など日常の行動に関連づけてもいいと思います。
約束通りできないことを想定しておきましょう
決めていても練習出来ない日が必ず出てきます。
むしろ、約束通りに出来ないのは想定内。
そこからが勝負。
子どもとの根比べです。
練習する時間についてですが
あらかじめ複数回設定しておきましょう。
一日の中で3回くらいチャンスを作っておくのです。
「朝7時、又は4時、又は8時。いずれか1回ピアノを弾くこと」
という約束です。
朝できなかったら
「いいよ。じゃあ4時にする?8時にする?」
と声をかけておきましょう。
仮にその時子どもが
「4時に練習する」
と約束してたのにその時間、また出来なくても
「じゃあ、8時にする?」
と、同じことをします。
いよいよ8時。
大抵の子どもは子どもなりに心の準備が出来ているので一応ピアノの前に座ると思います。
ポイントは
こどもが気乗りしなかったら簡単にそれを許すということ。
「何が何でも今練習しなければ!」
と思うとやらされている感が増しませんか?
次のポイントは
「じゃあ4時にする?8時にする?」という質問の仕方です。
もうこれは練習するのが前提の質問ですよね。
そして子供は今の練習から逃れるためにせよ
「4時に練習する」
と自分で練習することを宣言することになるのです。
この時点では毎日ピアノを弾くのが最初の目標なので、曲は何でもいいです。
ピアノは弾けば弾くだけ回数に比例して上達します。
一番いいのは弾ける曲を弾いてもらうこと。
「あの曲を弾いたら?上手に弾けたねってこの前褒められた曲!」
と聴きたいというアピールをしてみたらいかがでしょうか。
そして弾けたらもちろん褒めてくださいね。
絶対言ってはいけないのが
「いつまで弾ける曲を弾いているの?それはもう丸もらったでしょ?新しい曲の練習をしなさい」
というセリフです。
ピアノは弾ける曲を弾くから楽しいのです。
「今すぐ弾ける曲がある」
なんて素晴らしいじゃないですか!
何回でも弾いて下さい。
(そのうち飽きて他の曲も弾きたくなるとは思いますが…。)
弾ける曲を気持ちよく弾いた後、
「発表会の曲もちょっとだけ弾いてみる?」
と声をかけてみてくださいね。
最初のうちはそれでも練習出来ない日があると思います。
けれども、簡単に許してあげてください。
だってそれはまだ、練習が習慣になっていないだけですから。
「そっか、今日は出来ないか。明日は出来そう?」
ちょっと悲しそうな、残念そうな顔で聞くのは忘れないで下さいね。
毎日毎日、それを繰り返すうちにきっと練習が習慣になるはずです。
出来ないことを出来るようにするのは根気がいるのです。
子ども達に根気で負けないでください。
それと、こっちは大人ですから子どもと同じ土俵で勝負しないでくださいね。
「もー!練習するっていったじゃないの!〇〇ちゃんの嘘つき!練習しないならピアノなんて辞めちまえ!」
なんて怒鳴り散らさないでくださいね。
大人は大人らしく
そーっと罠をしかけ、手を変え品を変え子ども達を誘導しましょう。
「ピアノの練習が生活習慣になってたよ。いつからだっけ?」
と子どもに言わせてみせましょう!
罠を仕掛けたり、褒めたり、演じたり、
…親がここまでする必要あるの?
と思われるかもしれません。
けれども、はじめに頑張っておくとお互い先々平和に暮らせます。
そして、子どもが毎日練習した結果、ピアノを楽しそうに弾く姿をご想像ください。
頑張るだけの価値はありますよ。
保証します。
次回、ピアノの前に座ってからのことを書きます。
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