子どもの『なぜ?』にどう答える?小学生の子どもが学校でぶち当たった壁
学校の先生への不満爆発の子どものなだめ方
子どもの悩み、なぜに答える方法
先週書いた記事への反響、ご質問が思いのほかありましたので
追加記事を書きます。
子どもが学校や幼稚園で不満や疑問をもつことは多いようですね。
親として、どう落としどころを見つけるのか…という悩みを皆さまお持ちのようです
我が家の出来事なので、レッスンに関係ないのですが
子どもの教育の例としてご参考になれば…
その記事というのは
先週、我が家の子どもと学校の先生とのエピソードを書いたものです。
子どもが小学生なりに真剣に聞いた質問に対して
担任の先生が(もちろん善意で)ちょっとした可愛らしい例えを使って返答され
そのことが子どもの逆鱗にふれたいう内容です
詳細こちらです。
「平等」と「公平」ってもんがあるのよ。世の中には
「あの先生はふざけてる」
「人がまじめに聞いてるのに」
「あんな返事で納得できるはずがない」
という意味の(子どもなのでもっと簡単で乱暴な言葉でしたが)
文句を言って、プリプリ怒っている娘を
どうやって納得させたのかというお話です
娘には
「平等」と「公平」について話しました。
世の中には「平等」と「公平」があり
平等は全てのひとに同じものを同じだけ与えること
例えばパパもあなたも同じ大きさのお茶碗で同じ量のご飯を食べなさいということ
パパにちょうどよければあなたには多すぎる
あなたにちょうど良ければパパは物足りない
公平はその人に応じた適切なものをその人に合うだけ与えること
パパには大きいお茶碗、あなたは小さいお茶碗でご飯を食べるということ
2人とも同じくらいお腹いっぱいになっていい感じ
あなたが求めているのは「公平」だけれども、
先生が与えようとしているのは「平等」
どちらも正しいけれども、
どちらを採用するか、いつも思い通りに決めることは出来ない。
そして、学校は「平等」を採用することが多いということ。
「平等」なんておかしい!
そんなの変だ!と娘が言うので
じゃあ、「運動会で一等賞になれないよ」と言ってみました
娘は俊足で、保育園でも小学校でもかけっこでは負け知らずなのが自慢だったのです
もし全世界が公平になったら
あなたはすごーくスタートラインが後ろになるか、
他の人がスタートして、しばらく待ってからスタートしてくださいって言われるよ。
みんなが同じようにゴールできるように調節するのが「公平」だからね
「えー!そんなのずるい!」
ということになりますよね。
そりゃそうです、世の中そんなにうまく思い通りにいきませんから。
その話は小学生の娘の頭脳をフルパワーで使わせるものだったようで
その後、割と長い期間「公平」と「平等」ブームがきたようで
考えては質問しにくるので
面白かったですよ。
正直、もう漢字のことはどうでもよくなったようで
その後そのことについては何も言いませんでした
子どもから信頼される大人になるのは楽ではないかも
このエピソード一つで先生を
「信頼できない」と決めつけるのは
先生に失礼だというのは納得できたようです
先生が間違っているのではないのは理解できたのですから当然です
親の本心としては
これから始まる長い学校生活が楽しいものになってほしかったので
先生のことは好きでいてほしいな…という思っていたので
ほっと一安心といったところ
視点を大きくするという解決方法
子どもが何かに怒ったり、悩んだりしたときは
より大きな課題というか話題にすり替えてしまうのも
ひとつの方法ではないかなと思います
直接的な解決策がない場合は、
その背景みたいな
より大きな視点で考えるきっかけを作る
ということ
素直な性格というのは褒め言葉ですが
私は物事を批判的に考えられることも必要なのではないかと思っていて
時々こんな話をすることで、ちょっとした訓練になるのかもと考えています
情報過多な世の中ですしね。
情報の意味や必要性を考える能力を育てるのは
折に触れ、一緒に一生懸命考えていくことなのかなと
ちなみに、息子は私に相談すると話が長くなるので
さっさと結論をだす夫に相談するのが好きだったようです
性別の違いか、性格の違いかは知りませんが
子どもから信頼される大人への道は色々あるみたいです
無理せず、自分なりに出来ることをやるしかないのでしょうね