【おもちゃのチャチャチャ】越部信義作曲:ピアノ発表会レベル別曲紹介 レベル①
おもちゃのチャチャチャ
みんな大好き!ラテンのリズム!
越部信義作曲
おもちゃのチャチャチャ
この曲の最大の特徴は
ラテン系ダンス「チャチャチャ」
のリズムパターンを童謡に取り入れた点。
2・3・チャチャ・チャ
というリズムで踊るチャチャチャは
キューバ発祥のダンス音楽
社交ダンスで有名なので
ご存じの方も多いでしょう
黒猫のタンゴ
だんご三兄弟
など
童謡でラテンのリズムが時々登場しますね
サザンオールスターズや
宇多田ヒカルなんかも
よくラテンのリズムと取り入れています
これは多分
日本人が好きというよりは
ラテンのリズムは全人類が親しみを持ってしまう
普遍の何かがあるのかなと思います
日本人の好みということでは
ラテン音楽の中で
スペイン系の音楽では
「スパニッシュジプシースケール」
「アンダルシア音階」
という音階が使われるのですが
これが日本のペンタトニックの陰音階に
似ているから馴染みがあるのかも
日本の子供の原風景
作曲者の越部信義は40年以上にわたり
NHK「おかあさんといっしょ」の音楽を担当
「おもちゃが」や
「はたらくくるま」が有名です。
その他にも
サザエさんのBGMや
CMソングも数えきれないくらい
作曲しています
1960年代から 70年代にかけて、
日本の家庭にテレビが急速に普及しました。
お茶の間で流れるアニメの音楽やCMソングなど
新しく生活によりそう音楽が
普及したということなのかもしれません。
そういう意味で越部信義は
この時代を象徴する作曲家なのでしょう
日常の中で自然に口ずさんでしまうメロディーは
この時代に子供時代を過ごした人にとって
音楽的原風景なのでしょうね。
夜におもちゃが動く?
家族のみんなが眠りについて
静かになるとおもちゃが動き出す・・・という
この曲の歌詞、子どもがワクワクする内容ですね
ディズニー映画の「トイストーリ」は
この曲をモデルにしたんじゃないかというくらい
同じテーマですし
おもちゃに命を吹き込むという発想は
子ども達の想像力を
わかりやすく突いているのでしょう
まさか1960年代、この曲が出来た当初
30年以上後に
「トイストーリー」が世界的なヒットをするなんて
誰も考えなかったでしょう!